議会議員3委員会合同視察研修
視察地:長野県飯綱町
対象施設:まちづくり会社「株式会社カンマッセいいづな」及び「いいづなコネクトWEST」
概要:視察の目的は、長野県飯綱町にある廃校を活用した先進事例に「官民共創と公共施設の利活用」を学ぶことでした。視察した施設は「いいづなコネクトWEST」で、民間のまちづくり会社「株式会社カンマッセいいづな」が指定管理者として施設運営をしています。
1. 廃校の歴史と背景
飯綱町は2005年(平成17年)に牟礼村と三水村が合併して誕生しました。人口減少により両村の端にあった旧三水第二小学校・旧牟礼西小学校が閉校になり「いいづなコネクトEAST/WEST」として複合施設に生まれ変わり、地域の交流拠点として利活用されています。
2. 再生プロジェクトの進捗状況
廃校をどのように活用するかという観点から、再生プロジェクトの進捗状況について調査しました。具体的な施策や計画、関与している団体や地域住民の協力状況などを詳細に把握しました。また、プロジェクトが地域振興や観光促進にどのように寄与しているのかも注視しました。
3. 活用されている施設やプログラム
今回の視察では時間の関係上「自然・スポーツ・健康」をテーマにした地域の交流拠点WESTに焦点を当てています。校長室が「コミュニティラウンジ」として自由に利用でき、保健室が「とちのきランドリー」として機能し、職員室がラーメン店「とちのき食堂」として賑わっています。
校庭は「いいづなパルセイロフィールド」として人工芝のグランドがあり、宿泊施設「とちのきの宿」と同時に予約可能で、合宿などの予約も受けられるようにリニューアルされていました。
4. 地域振興への影響
廃校の再生が地域振興にどのような影響を与えているかを検証しました。地域経済の活性化や雇用機会の増加、地域社会への新たな魅力の創出など、地域に及ぼす影響はありますが、同時に住民には無料で利用できる施設も提供されています。一方で、民間として自立を目指す部分と地元ニーズに応えるバランスが難しいと話していました。
今回の視察を通じ、廃校活用に関する成功事例と課題について深く理解することができました。特に、[いいづなコネクト]の再生プロジェクトは地域振興に大きく貢献しており、他地域にとっても非常に参考になる事例だと感じました。
視察を通じて浮かび上がった課題としては、住民の利便性と、地域の自立を目指す企業の活動とのバランスをどのように保つかが重要であるという点です。このバランスを意識しつつ、地域の持続的な発展に向けた適切な方向性を見極めることが必要だと実感しました。
これらの学びを今後、小川町における公共施設の利活用に活かし、地域の発展に寄与できるよう努めてまいります。
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