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11月15日から12月13日にかけて埼玉県和光市で実施されたレベル2自動運転社会実験を視察いたしました。この実験は、和光市駅北口とSGリアルティ和光を結ぶルートで行われ、無料の予約制で一般市民も参加可能なものでした。今回は、乗車体験を通じて得られた実証実験の様子や感想を、町民の皆さまにご報告いたします。


📝実証実験の概要

この実験では、11時台と13時台に運行を実施し、6か所のバス停を設けたルートで運行されました。特徴的だったのは、自動運転区間とドライバー運転区間が組み合わされている点です。運行を担当するドライバーは第2種運転免許を取得しており、実験中の安全運行を万全の体制でサポートしていました。
技術的にはレベル2の自動運転(部分自動運転)を採用。ドライバーがいつでも操作を引き継げるよう準備した状態で、特定の条件下においてはハンドルやアクセル、ブレーキ操作が自動化されています。

🔍検証のポイントは以下の通りでした。

  1. 自動運転区間での快適性・安全性の評価
  2. 一般車との混在区間での走行品質
  3. 路車協調システムの有効性

🔧注目の「路車協調システム」

今回の実験で大きな役割を果たしたのが路車協調システムです。これは道路インフラと車両がリアルタイムに情報を共有することで、自動運転車両が交差点を安全に通行できるよう支援する技術です。
たとえば、無信号交差点では、他車両の速度や位置情報がシステム経由で車両に伝達され、安全かつスムーズな通行が可能となっていました。この技術は将来的に、信号機に依存しない都市交通の整備に大きく寄与すると感じました。


👀視察を通じて感じた課題と利点

📢実際に乗車して、いくつか課題と利点が見受けられました。

  • 課題:車線変更時の不安
    2車線道路でのバス停発進時、後続車両が追い越そうとする場面があり、やや不安を感じました。
  • 課題:急な減速
    交通量が多い場面での減速動作が急に感じられる箇所がありました。
  • 利点:路車協調システムの高精度性
    横断者や自転車を正確に感知し、目視よりも安全性が高いと感じる場面がありました。

🚍境町でのレベル4自動運転バスとの比較

茨城県境町では、レベル4自動運転技術を導入したバスを視察しており、そちらの定常運行との比較が考察されました。境町は日本で初めて生活路線バスとして定常運行を開始した例ですが、和光市ではレベル2技術を活用し、都市型交通に対応する実験でした。両地域の取り組みは、それぞれ地域特性を生かした段階的な導入として評価できます。


📝自動運転技術の今後の展望

📢自動運転技術は交通事故削減や移動手段の確保などの利点が期待される一方で、法整備や社会的受容性、技術向上など解決すべき課題が残されています。和光市での実験は、都市部における技術適用の重要な一歩でした。一方、境町のような地方都市では、交通インフラ活性化のモデルケースとして機能しています。これらの事例を通じ、町民生活や地域経済に貢献する持続可能な交通インフラが整備される日が近づいていると感じています。引き続き、最新の動向を注視し、小川町の将来的な可能性に役立ててまいりたいと思います。

  

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