第2回公共交通活性化協議会報告
2024年11月20日、小川町で「公共交通活性化協議会」の第2回会議が開催されました。この協議会は、地域住民の交通利便性を向上させ、持続可能な交通網の実現を目指して設立されています。会議には町の代表、住民、鉄道やバスなどの交通事業者、専門家、そして議会代表として私も出席し、多角的な視点から意見が交わされました。
📊議題1: デマンドタクシーの中間報告と利用促進策
会議では、料金改定後の半年間のデータに基づく中間報告が行われました。運行形態の変更により、増加し続けていた町財政の負担が軽減された一方で、距離による段階的な運賃の導入が原因で、地域ごとの利用格差が課題となりました。この課題への対応として以下が議論されました。
✅利用方法の周知:住民向けの「デマンドタクシー乗合いの手引き」の作成および説明会の実施。
✅地域間格差の是正:利用が減少している地域に焦点を当てた啓発活動を展開。
✅広報の工夫:イベント形式で住民参加型活動を行い、認知度向上を図る。
📢私からは、事業の持続可能性が高まった点を評価しつつ、地域間格差を解消するための利用が減少している地域へ住民説明会を実施するなど丁寧な対応を求めました。
🚨議題2: 「2024年問題」の影響等、路線バス、タクシー事業者の現状について
次に、深刻化する運転士不足や「2024年問題」による公共交通事業の持続性が議題となり、以下の対策が提案されました。
✅運転士確保策:労働条件の改善や、地域内外での採用活動強化。その費用を協議会が一部負担する案が検討されました。
✅新技術の導入:自動運転バスや高度なデマンドタクシー配車システム、地域団体による有償の移動手段の確保などの可能性について、他自治体の事例を参考に調査を進めるべきとの意見が出されました。
📢私からは、運転士不足や2024年問題に対応するため、短期的な施策だけでなく、長期的な視点での取り組みが必要だと提案しました。具体的には、国庫補助を活用した自動運転バスやデマンドタクシー配車システムの導入を検討。また、これらの施策には準備に時間がかかるため、段階的に実施し、現実的な方向性を定めつつ、調査体制を整えて進めることを要望しました。
📝まとめ
今回の会議では、地域公共交通の現状と課題が具体的に議論され、次のステップに向けた提案がなされました。今後は残り半年のデータを分析した上で、次年度の第3回会議でさらなる議論を進める予定です。
公共交通は地域の基盤を支える重要な要素であり、協議会での提案を踏まえ、町全体で持続可能な交通網の構築に努めていきたいと思います。
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